母がフェルトを縫い合わせて作ってくれた、かえるのマスコット人形です。
体長約10cm、前と後ろを合わせただけなので、横から見ると薄っぺらい形を
しています。
かつては幼稚園の通園かばんにぶら下げられており、フェルトの表面はすり減って、
何か違う布地のようにごわごわになりました。
大抵、今でもどこか旅行に出かけるとき、一緒に連れて行きます。
無事に帰ってこれますように、という思いを込めた、お守りのようなものでしょうか。
旅に対する期待も不安も、「必ず帰って来る」という前提のもとで、初めて存分に味わえる
ものなのです。
かばんの中にお供がいると、なんとなく安心するということもあります。
そのときの荷物の量によってはかなり狭いところにぎゅうと詰め込まれることが
あって、気の毒だなあと思いつつ、いつも我慢してついてきてもらうのでした。