朝の着地

来年に予定されているグループ展示の準備が始まっています。

まずはDMに載せる作品画像と、ひとことコメントを担当者に

入稿するところから。

 

この「ひとこと」がくせもので、今回は30文字という字数制限があるため、

締め切り間際まで放置した結果、深夜にうーんとうなることになってしまいました。

30文字、三十一文字の短歌より短い文章で、何を伝えようか。

 

作品に対する思いとか、見てくださる方へのメッセージとか、往々にして

から回りがちです。

気持ちが高ぶって熱くなりすぎるのでしょう。

読むと妙に感傷的で、上から目線で、なんだかしっくりきません。

 

本当に、わたしが言いたいこと、描きたいと思っていることはどんなことだろう。

ガチガチになった頭と肩の力が、ある時ふと抜ける瞬間。

毎日出会っては忘れてしまう、小さな小さな発見の連続。

 

朝目が覚めて、前日とは打って変わってクリアな心境で思いついた

言葉を、そのまま入稿しました。

 

「親しい人に話をするように、すなおな気持ちで描きたいです。」

 

東急プラザ赤坂での展示は、おかげさまで本日最終日です。

ご来場いただいた方、また来られなくとも応援していただいた方々、

どうもありがとうございました。