先日、小日向京さんの「考える鉛筆」(アスペクト、2012年)という本を
読みました。
感想を一言で表すなら、とにかく、著者のえんぴつ愛がすばらしい。
えんぴつの持ち方や各メーカーの特性はもちろん、削り機、キャップ、
消しゴム、携行の仕方、筆記する紙や机との親和性、などなど。
「削りカス」の形の美しさや、かぐわしさ(!)を言及するに至って、
わたしも思わず机の上のくず入れに鼻を近づけたのは言うまでもありません。
もっぱらシャープペン派でしたが、これをきっかけにえんぴつを
引っ張り出し、カッターを使って理想の削り方を試したりしています。
これぞ、愛の伝線。
手を使って描くことのおもしろさ、大切さを再認識させてくれる本なのでした。
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