新年第一号は、年末に図書館で読んだ絵本の紹介から。
1冊の赤い本を巡る物語、
「レッド・ブック」バーバラ・レーマン作 (評論社 2008年)
です。
この絵本には文章がありません。
全ページ絵だけでストーリーが進行します。
ことばで物語を伝えられないということは、ページ数が少ない絵本に
おいて表現の大きな制約になります。
だから難しいのですが、成功するとその分表現が研ぎ澄まされ、濃密な
作品になるようです。
ガブリエル・バンサンの、「アンジュール」なども名作ですね。
「レッド・ブック」は空間的な広がりが心地よいお話で、
短編のアニメーションを見ているような気分が味わえます。
物語がとてもシンプルなので、小さな子どもからおとなまで幅広く楽しめそうです。
何より、わたしは赤い1冊の本という窓を通じて世界が開けていく様子に、本の可能性
そのものを感じ、勇気がもらえる気がするのでした。
気になる方は、ぜひご一読ください。
評論社のサイト↓
新しい年が明けました。
お正月はいかがお過ごしでしょうか。
2017年も、どうぞよろしくお願いいたします。
コメントをお書きください
ウメちゃん (月曜日, 02 1月 2017 21:49)
去年から、一週間に一度のエミコさんのブログが楽しみの一つが加わり 無縁だった毎日の生活の中で芸術的なものが気になっている自分に考え深いものがあり嬉しく思いっています❤本当にありがとうございました!
新年2017年!今年も心から楽しみにしています。
きよはらえみこ (火曜日, 03 1月 2017 16:28)
ウメちゃんさん
いつもありがとうございます。絵本のこと、絵のことなど色々発信していきますので、楽しんでいただければとても嬉しいです。
今年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!