つくること②

さて、思い立ってテンペラに挑戦したくなったわたしは、

展色剤が出来たので、顔料と混ぜて早速絵を描いてみることに。

結果は。。。

 

うーん。展色剤の接着力がいまいちな気がします。

乾いたと思って絵の具の層を重ねようとすると、下の層が

ざらっと落ちてしまいます。悲しいです。

 

お酢の量が多すぎたんでしょうか。一応資料を参考にしたの

ですが、もう少しべたっとした感触があってもいいような気もします。

とはいえ、お酢は防腐の効果があるので、ケチって万が一のことが

あってはいやだなあ、とついつい多めに入れたくなります。

 

かつて模写の授業でテンペラ画を描いた記憶をたぐり、当時の

ノートを見ても、分量のことはあまり書かれていない。

というか、総じてあまり書かれていない(ちゃんと勉強しろ!)。

 

現代、絵を描くとなれば、まず画材屋さんで絵の具を買ってくるのが

普通です。

市販の絵の具では、余程特殊なことをしない限り、顔料がはがれたり

ひび割れたりする失敗は珍しくなりました。

それは成分や分量をあらかじめ調整し、最も扱いやすいように作って

あるからです。

 

言うことを聞かない自作の絵の具を使い、下地をはがさないようにそうっと

筆を運んでいると、そういう便利さが身にしみてわかります。しかし、

 

「もう絵の具を作るのはやめよう。お店で買おう」

とはどういうわけかならず、次こそは改良して使いやすい絵の具を

作るぞ!と静かに燃えているのでした。