蜘蛛

最近、家の中で小さな蜘蛛を見かけます。1日に一回は見るでしょうか。

わたしはどちらかというと虫が苦手で、大きな黒いアレが現れた時

などは自分の無力を痛感させられるのですが、蜘蛛は割と平気です。

 

ふと見上げたところの壁とか、文庫本の上とか、あ、いる、と思って

そのままにしています。

この前は壁掛け時計の長針の上に乗っているのを発見しました。

安物のせいか秒針がカチカチと響く時計なので、居心地はよくないんじゃ

ないかなあ、と考えたりしました。

 

外窓と内窓の隙間に入り込んでいるのもいました。

かわいそうに思って、外に出してやろうと奮闘したものの、

彼らは結構俊敏で、ぴょんぴょん飛んで逃げるから、うまく

いきません。

 

彼らは出ようと思えば自力で外に出られるんでしょう。

この場合、わたしの善意はただのお節介です。

多分お互いに、あ、いる、と通り過ぎるくらいの関係を保つのが

ちょうど良いのでしょう。

ひとつ屋根の下、今のところ比較的上手く共存できてはいるようです。

 

しかし、アレとの共存を考えるのは、どうしても無理。

向こうも、わたしに好かれたいとは全く思わないでしょうが、

 

理不尽な話ではあります。