学校とシャープペン

ラフや下描きの際、わたしはシャープペンを使います。

 

中学生の頃、美術の先生に「シャープペンは字を書くもので、絵を描くものでは

ありません。絵を描く時は鉛筆を使いなさい」と言われました。

 

確かに、鉛筆は筆圧や削り方で線の強弱がつけやすく、描画材として適しています。

筆圧をかけても当たりが柔らかいのか、紙に対するダメージが少ないような気もします。

シャープペンの細い芯で下描きすると、紙に傷跡が残ってしまうことがあるんですよね。

 

しかし、何と言ってもシャープペンの利点は削る手間がないことです。

描いている途中で芯がなくなっても、ノックすればどんどん出てきます。

面倒臭がりなわたしにはとても重宝です。

 

メモ書きの延長みたいな感覚で、どこでもサラサラ描けるのも良い点。

わたしは絵を描く時、なるべくのびのびと線が引けるように、作業にとりかかる前の

ハードルを下げておくことを心がけています。

受験のデッサンみたいに鉛筆を何本もきんきんに尖らせて、さあ描くぞ、と机に向かうと、

かえってプレッシャーで描けなくなってしまうのです。

ちなみに、あまり立派すぎたり高価すぎる画材も無理。

自分はどんな道具と相性がいいのか、使ううちにだんだんわかってくるようです。

 

そういえば、記憶を小学校時代まで遡ると、なぜか「学校でのシャープペン使用禁止令」が

出て、学級会まで開かれたことがありました。

この、あくまでシャープペンを認めない風潮はなんなんだろう。

今はそんなことないのかな。

 

最近の小中学校のシャープペン事情が気になります。