どこからどこまで

朝の4時か、5時くらいのはなしです。

 

まだ暗い通りを歩いていたら、1軒の本屋さんが開いていました。

年季の入った、いかにも町の本屋という佇まい。時間の割に結構賑わっています。

 

やがてみんなが店の中央に集まってきました。

何かと思っているうちに、お皿がまわってきました。半分に切られたイチゴが並んでいます。

それが、なんと、青い色をしていたのです。

 

青いイチゴがあるなんて知らなかったわたしは、驚きました。

そのうち白いイチゴと黄色いイチゴの皿もまわってきたので、わたしは黄色いイチゴを食べてみました。

甘みが強くて、おいしいイチゴでした。

そうか、きっと最近のブランドイチゴについて、本屋を会場にトークイベントでもするのかもしれない。

だから、こんなに人が集まっているんだ。

 

ところが、気がつくと、今度はきれいな懐中しるこが用意され始めています。

もなかに入っていて、お湯を注ぐとおしるこが出来上がる、あれです。

さらに先ほどはわからなかったけれど、集まった人の中に、どこかで見た顔がちらほらあるのです。

テレビに出ている、大食いフード・ファイターたちでした。

朝なので、みんなテレビで見るより眠そうな、むくんだ顔をしています。

 

そこであらためて、わたしは思いました。

あ、そうか、このイベントはイチゴの品種改良についてのトークショーではなくて、

イチゴと、懐中しるこの、早朝フード・ファイティングだったのか––––

 

 

 

はい、気がつきましたか?

今回は、そんな夢を見たという、はなしなのでした!